履歴書 特技欄の書き方
特技とは、自分の良いところや頑張っていること
特技を辞書で調べてみると、「特別な技能」や「自ら得意とする特別の技能」とあります。では、特別な技能って何でしょうか?実際には趣味を持っている人は多くても特技を持っている人は少ないと思います。かく言う私も人に自慢できる特技なんてありません!いつも、履歴書を書く時に特技欄で止まってしまい何も書けなくなり、特技が「なし」になってしまいます(泣)。
このように特技の意味や定義にとらえてしまうと、履歴書の特技欄に何も書けなくなってしまいますね。さらには、特技が書けないということで、自分には能力がないんじゃないかと思ってしまい、もっと何かをやっておけば良かったと後悔する人も多いくらいです。
ここで皆さんに知っておいて欲しいことは、「特技がない」と思って困っているのはあなただけでないということです!あなた含め多くの人々が「特技がない」もしくは「特技欄に何て書いたらいいかわからない」と思っています。
では、どうしたら良いのか?ということですが、履歴書に特技を書く際は、辞書に書いてあるような特技の意味や定義にとらわれないようにしてください。これは履歴書の「特技」欄だけではありませんね。強み(自己PR・自己アピール)の場合も同じです。
世の中には特別な技能を持っている人なんて、ほとんどいません! だから、特技や強みは「自分の良いところや、少しはできそうなこと、これまで頑張っていること」を書けばいいのです。
ここで重要なのは「自分の良いところ」や「できそうなこと」「頑張っていること」は他人と比較しないということです。他人よりすごいかどうかは気にしないでください。自分の中で少しでもできそう、良さそう、頑張ったと思えたら、それはあなたの立派な特技なのです。
世の中の大多数の人は皆さんと同じで特技が書けないのです!不安に感じず、堂々と特技に書くようにしましょう。
就活における特技の書き方
特技を履歴書やエントリーシートに書くためには、以下の手順ですすめていきましょう。
- 自分の「少し良いところ」や「多少はできそうなこと」「頑張っていること」をキーワードでリストアップする(できるだけ複数あげましょう) ※詳しくは「特技の見つけ方」を参照してください。
- リストアップした特技のキーワードの中で、応募する仕事や企業に最も合いそうな(活かせそうな)特技を選びます
- 特技のキーワードを選んだら、それを相手にわかるように具体的に説明します
まず、自分の「少し良いところ」や「多少はできそうなこと」「頑張っていること」をいくつかリストアップしてみましょう。
- イラストが書ける
- ネットで調べるのが得意
- アルバイト(接客)
- 友達が多い
上記の例の通り、1つの特技だけでなく、あなたにはもっとたくさんの特技があるはずですので、考えうるだけの特技を挙げるようにしましょう。キーワードが浮かばない人は、「特技の見つけ方」を参照しましょう。
次に、考えうるだけの特技をリストアップしたら、今度はその特技の中で最も応募する仕事や企業に合いそうな、または、活かせそうな特技を1つ選びましょう。
働くということは、給与をもらうということです。そのため、応募する仕事や企業に合いそうな、活かせそうなものが特技として書いてあると、企業はそれをきっかけにあなたを魅力に感じ、採用して給与を払っても良いと思います。
最後に、特技のキーワードを1つピックアップしたら、「相手にわかりやすく伝えるため」にキーワードのエピソードを具体的に書いてみましょう。具体的に書くといわれてもどうしたら良いかわからず困る人も多いと思います。
その場合は、5W2Hに沿って書いていきましょう。
※ 5W2H(以下の言葉の頭文字です)
- When:いつ
- Where:どこで
- What:何を
- Who(m):誰に、誰と
- Why:なぜ
- How:どのように、どんな方法で
- How much:どのくらい、いくらで
これらの項目をすべて埋める必要はありませんので、わかるところから、書きやすいところから書いていくと、自然に具体的になってきます。項目の内容が増えれば増えるほど具体的になるため、相手はイメージがしやすくなり、あなたの伝えたいことが相手に伝わるようになります。
履歴書やエントリーシートの特技のポイント
企業は履歴書やエントリーシートなどの応募書類を通じて「この人は今いる社員と一緒に仕事をしていけそうなのかな?」とチェックしています。
「一緒に仕事をしていけそう」というのは、主に以下の3つのポイントで判断しています。
- すぐに辞めなさそうか、本気かどうか
- 相性が合いそうか(印象、性格、考え方など)
- 仕事ができそうか
これらをできるだけ企業に感じてもらうために、履歴書やエントリーシートに特技を書く際は、以下のことを注意しましょう。
- できるだけ自分らしいキーワード(個性)を書く
- 自己PRで書かないキーワード(強みやスキル)を書く
- あなたの人柄や性格がにじみ出ているキーワードを書く
- 文章よりも箇条書き(キーワードで書く)
- 応募する仕事や企業に関係するキーワードを書く
就活でNGな特技の例
- 音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、スポーツ、料理、ゲーム、コミュニケーション力など、抽象的なキーワードが並ぶ
- キーワードがなく、説明文章のみが続く